17.過去のタイガーとテツの争い
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  17.過去のタイガーとテツの争い
 

今日も、桜第六東でゴロゴロしているネコ達。

「シロちゃん、きもちいいね。」

「木陰は気持ちいいわね~」

芝生の上でウトウトしているとレオンがやってきた。

「やぁ!天気も良くていいね~」

「レオン、久しぶりじゃないか?」

「色々とおじいちゃんの話を聞いて調べてたんだよ。」

「何を調べてたの?」

シロちゃんが聞いた。するとタマが言った。

「第六東と第六西の事だよ。皆仲良く出来そうなのかな?」

「母さんに色々と聞いたら、タイガーとテツが何かにつけて対決をしてたみたいなんだ。」

「対決?気の荒い猫が多かったにゃ…?!」

タマは信じられないと思いながら聞いた。

「タイガー派とテツ派に別れて、どちらが多くねずみを捕まえられるか、どちらがより高いところから飛び下りれるか…その中の一つに、朝日の当たる場所の第六東をかけ、気の荒いと評判のムサシが大事にしている靴を、どちらが早く盗みだせるかで決めたらしい。」

「ムサシって?」

タマが聞いた。

「以前この近くにムサシって犬がいたらしいんだ。ムサシのそばにはいつも、お気に入りの青い靴があったらしいよ。気の荒いムサシから靴を奪うのは、猫にしてみれば命懸けさ~」

「何でそんなことする気になったのかしら…」

「ほんとだにゃ…」

理解出来ないタマとシロちゃんだった。

「おじいちゃんが怖かったらしいから、父さん達はそれをひたすら守ってきたんだって。」

「レオンの家系は、言い伝えがあったのね~」

「家系って?」

タマが聞いた。

「おじいちゃんのレオンがいて、お父さんとお母さんがいてレオンが生まれたのよ。血統がはっきりしてるのよね。」

タマには、お父さんやおじいちゃんなんて知らない。レオンは凄いなと思って聞いていた。

「もう怖いおじいちゃんはいないから、言い付けを守る必要は無いと思うんだ。」

レオンは言った。

                        
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